2011年05月30日

ドラマ「JIN-仁-」の勝海舟の棋譜並べ

5/29放送のTBSテレビドラマ「JIN-仁-」に勝海舟が棋譜並べをするシーンが出てきました。

今回のストーリーは、
南方仁が長崎から江戸に戻ってきた。
「避けられない戦もある」と意気軒昂な龍馬と、「暴力は暴力しか生まない」という仁はかみ合わず、仁はもどかしさを抱えたままである・・・というところ。


仁は勝海舟(坂本龍馬の師)を訪ねた。
勝は本を片手に棋譜並べをしている。

http://bit.ly/kUDaVa

※お気づきになりましたか? 五子局です。
勝海舟1.jpg

※細かい手順は後の図で。


勝、白1に打つ。
勝海舟碁盤.jpg

仁「勝先生、幕府は今どういう状態なんですか?」
勝海舟「知らねえよ。おいらまたお暇を出されちまったんだからよ。(黒2を譜を見ずに打つ。石音のみ。)」
仁「知らないって。」
勝海舟「(石を取りながら)あちこちに頭下げてやったのによ、慶喜さんはおいらのやることなんもかんも気にいらねえんだ。知るかってんだ。(白3に打つ)」
(※勝は1866年長州征伐の停戦のために尽力したが慶喜が台無しにしたので怒ってお役御免を願い出たという顛末。)

勝海舟碁盤2.jpg

仁「江戸が戦に巻き込まれるのだけはイヤだって言ってたじゃないですか。」
勝海舟「(盤上の石を集め崩して)四候会議ってのをやるんだってよ。
慶喜さん(白一子を石の山から取り出して盤に)を交え、
薩摩・土佐・越前・宇和島(黒の四子を周辺に並べる)の有力諸侯でお国のことを話し合おうって薩摩が言い出したらしいのさ。」

※以下の画面上の字は当方が追加したもの。
劇中で勝が示している石。

勝海舟碁盤3.jpg

勝海舟碁盤4.jpg


仁「国のこと、ですか?」
勝海舟「薩摩の狙いは天子様の前で長州の処分を解かせ、
長州と共に(石の山から黒一子を新たに取り出して薩摩の黒の側に置き)
倒幕への備えを進める(薩摩・長州の二子を越前・土佐の前に割り込ませてで白の「慶喜さん」を石山に追いやる)とか
そんなとこだろうよ。(勝、席を立つ)」


勝海舟碁盤5.jpg

勝海舟碁盤7.jpg

勝海舟碁盤8.jpg

勝の読みは薩摩と土佐の協力によって倒幕に動くというもの。
仁は勝から竜馬がこの倒幕計画に絡んでいるらしいことと「今」が慶応3年、1867年であることを確認する。


ちなみに白1、黒2、白3は下図の通り。
http://bit.ly/jFha5

勝海舟2.jpg


碁のシーンが、勝が御役御免で時間をつぶすさまと彼は彼なりに状況を把握し構想を練っているらしいと見せていました。

勝が慶喜=白、諸藩=黒に見立てて説明するところが興味深い。
慶喜さんには味方の白石がいません。

また、五子の置石がある対局を勝が並べるというのも暗喩的で面白い。
白=徳川の世、黒=明治の世、とみると明治の世を作る助けとなる五子は既に置かれて十分働いているとも読めます。
後に慶喜は将軍職を辞して、白黒混交御の石の山すなわち大勢の市民と同じ世界に追いやられる。


何度もドラマ化されている幕末の情勢と、戦国時代の婚姻政治の玄妙さを描く『江』(リンク先:『江』の囲碁シーンについての記事)は同じフィールドで比べられないけれど、
今回の『JIN-仁-』の囲碁シーンはシンプルかつ奥が深い、という感じでした。





 

posted by もっも at 23:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 江戸時代の碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月29日

ドラマ「JIN」の安道名津【スピンアウト】

ドラマ「JIN-仁-」に出てきた安道名津(あんどうなつ)を作成した前回の続き。

小豆餡を載せて食べるのはボリュームがありすぎて一個で十分、という感じだったので残りの道名津(どうなつ)は別バージョンで楽しみました。


安掛道名津(あんかけどうなつ)

わたしのなかではこの道名津は「ご飯の天ぷら」という位置づけになったので、いっそ主食として楽しむことにしました。

「餡」違いのあんかけドーナツ。
・・・「ミスター味っ子」に出てきそうな代物になってきた。^▽^
どうなつ3.jpg


中華料理の「海鮮おこげ」のイメージです。
豚ばら肉、たまねぎ、にんじん、空心菜をいため、だしと醤油で味付け。
熱くした道名津の上に野菜あんをかけるとジュー!!というのをしたかったのですが、
今回は、写真を撮るためにあんの上に道名津を載せる方式だったのでそれはかなわず。

道名津生地が少々甘いのですが、あんを醤油や香辛料で辛く濃い味付けにすればバランスが取れると思います。
ただ、自分は薄味なので、今回も道名津にあんが負けてしまった。道名津おそるべし、パワーありすぎる・・・

道名津を砂糖なしで作ったら十分いけると思う。
新レシピ完成も近い。


醤油安道名津(しょうゆあんどうなつ)

「あんこよりも、みたらしだんごみたいなのほうが合うんじゃ」という家人の意見から、
しょうゆあんをからめました。(醤油大さじ1+みりん大さじ1+水少々を煮詰める。)

どうなつ1.jpg

お、これは乙だね☆

七味を振って食べるのも美味しいです。ちなみに七味はドラマの舞台、幕末の江戸に既にあった「やげん掘の七味唐辛子」です。
醤油は残念ながらドラマに出てくる「ヤマサ醤油」ではありません。


海苔七味道名津(のりしちみどうなつ)

どうなつ4.jpg

上の醤油あんをからめた道名津に海苔を巻いて七味を振る。

これが一番好みだった。

お酒のつまみにもなります。

つまみとして作るときにはこれの4分の1くらいで1個を作るのがいいと思います。



・・・とドラマ・漫画の『JIN-仁-』とは無関係な方向に突っ走りながらアレンジしてきたのですが、
やはりこれは「仁先生考案の道名津の上に咲さんが作った小豆餡が載っている!」というのが完成された「安道名津」なのでしょう。

咲の母、栄は娘を勘当した手前、娘を医術に魅入らせた張本人である仁の食餌療法を素直に受け入れません。
かつて患者として手当てした子ども、喜市の仲介で、栄はようやく安道名津を口にします。

「実はこの道名津は仁先生が作ったんだ」と喜市が明かすと、栄は「咲も絡んでいるでしょう、咲の味がしました。」とそっけなく言います。
道名津なる珍妙なものは初めてでも、餡の味が橘家で母から娘に伝えたものだとはすぐに分かって、「母上は甘いものがお好きだから・・・」と咲が載せたのだろう、と思い至ったことでしょう。


このドラマは細部の時代考証がよくできていて、現代の医師が幕末にタイムスリップするというファンタジーを「そういう世界もあるのかも」と受け入れさせるところが魅力の一つですが、「家族の歴史や機微」をも自然に感じさせるセリフが上手いなあと思います。




おまけ☆

結局30gしか消費できなかった小豆餡の残りの一部は「おやき」の中身になりました。
おやき.jpg


posted by もっも at 15:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ物/レシピ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月28日

ドラマ「JIN」の安道名津【作成の巻】

TBSテレビドラマの「JIN-仁-」に、安道名津(あんどうなつ。餡ドーナツ)を作るというエピソードがありました。(第1話:4/17放送分。)


※この安道名津、セブンイレブンからコラボ商品が発売されましたが、その話はまた別記。
今回は自作しました〜の話。

あんどうなつ4.jpg
(揚げたところ。まだ餡が載っていませんからこの時点では「道名津(どうなつ)」。「安道名津」は記事の下のほうに。)


「JIN-仁-」は現代から幕末にタイムスリップした医師南方仁(みなかた じん)と周りの人々の奮闘を描くドラマです。
仁はタイムスリップ以来、江戸の人々に現代西洋医学の治療を施したり医療設備を整えたり、と尽くしてきました。
仁が居候していた橘家の娘、咲(さき)は医術に自分の生きがいを見出して縁談を蹴って勘当され、仁が開く診療所、仁友堂に身を寄せています。

そこに咲の母、栄(えい)が脚気(かっけ)(リンク先:wikipedia)を患っているとの報せが届きます。
脚気はビタミンB1(チアミン)(リンク先:wikipedia)の欠如から起こる病気、
玄米と豆を多く摂っていればかかることは少ないと言われますが、白米が主流となっていた当時の江戸では脚気にかかる人が少なくなく、「江戸患い」とも呼ばれました。
現代ならビタミン投与で治療するところ。
当時はビタミンの精製もなかったので仁先生は食餌療法を考えます。
「玄米と芋や豆を・・・」に耳を貸さない栄。

そこで甘党の栄のために考案されたのが安道名津(あんどうなつ)
(「安道奈津」かと思ってたら、「名」の字でした。)

餡ドーナツです。

原作での作り方説明はこんな感じらしい。
「まず、炊いた玄米を7分ぐらい半つぶし、ごま油と黒糖を少々混ぜて固めたものを生地とする。次に、小麦粉8・玄米2の割合に少量の油かすと豆乳と鶏卵とを混ぜたものを作り、これに生地を浸して衣をつけ、熱した油で揚げる」

ドラマで作る様子もほぼ同様。
「玄米ご飯をつぶして、ドーナツ型にして、小麦粉ベースの液状の衣をつけて揚げる」というもの。
ドラマの中の材料表には
「道名津 原材料:
 玄米、黒糖、ゴマ油、小麦粉、卵、豆乳」
とありました。

自分が知っている餡ドーナツと随分違っていました。
(たいていのドーナツは、一種類の生地を成型して揚げるだけで衣は付けない、ですよね?
現代日本の餡ドーナツは小豆餡を生地に包んで揚げる、ピロシキのような作り方が多いと思う。)

さらに

「揚げたものに黒糖をまぶして餡を載せる!」

なんだか「玄米ご飯の天ぷらに小豆餡を載せた」という代物です。
どんな感じなんでしょう??
(甘いの苦手な人は読んで「ウッ」となったかもしれませんね。^w^
しかし、わたしは冒険心で突っ走る。)


栄はこれのおかげで脚気から快復し、「安道奈津」は脚気に効くと江戸で評判の菓子に。
(その後、和宮に献上することになって、そこで事件が起こって仁が捕らえられ・・・と話は続いていくのですが。)


ともかく安道奈津です。
ネットで検索したら、作ってる方がいらっしゃいました。
菜の花回路♪。・:*:・゚ さんの記事。

参考にして、わたしも作りました☆
当時ふうにするなら、勺(しゃく)とか匁(もんめ)とかで計量すると気分が出そう・・・(そうすればよかったなあ。)


リンク先にレシピが載っています。
参考にしましたが、わたしなりの配合も、ここに紹介。

あんどうなつ1.jpg

※以下は今回のレシピ。
【安道名津】 6個分

★材料:
☆ドーナツ生地
玄米  1.5合(225g) +水450ml これで炊き上がりのご飯として550gくらい。
塩   少々(小さじ3分の1)
黒糖  小さじ2
ごま油  小さじ2

小麦粉 適量(大さじ3くらい 打ち粉用)


☆衣
小麦粉(薄力粉)  80g
米ぬか  20g (※)
豆乳  50ml
黒糖  小さじ1
卵   1個
菜種油  大さじ1

揚げ油 適量
黒糖  大さじ1(仕上げ用)
片栗粉 大さじ2分の1(仕上げ用)

小豆餡 180g(1個30g×6個分)


※今回、衣の「玄米」を自宅精米で出る「米ぬか20g」にしましたが、「ぬか10g +上新粉(うるち米の粉)10g」のほうがいいように思います。
そのほうが、「玄米の粉」に近いですね。しかも天ぷらの衣に上新粉を入れるとサクッと揚がるんだそうです。

※※ 古布を用意しておく。手や作業台や器具のベタベタを拭ってすぐに片付けられるように。
(洗い流すとまた掃除がたいへんだから。)



★作り方
1.玄米ご飯を炊く。(お店でご飯として売ってますよね。わたしは炊きましたが。)
 玄米1.5合を洗って、一昼夜水につけておく。(発芽玄米にする。普通のお米同様に炊けるから。)
 もう一度洗ってザルにあげる。
 鍋に玄米と水450mlを入れる。
 ふたをして沸騰するまで強火、沸騰したら弱火で11分、再度強火にして15秒(水分を飛ばす)、火を止める。15分蒸らしてさばく。

2.1の玄米ご飯でドーナツ生地を作る。
 1のご飯をすりこ木で半つぶしにする。
 塩少々(小さじ3分の1)、黒糖小さじ2、ごま油小さじ2を入れてまぜる。生地としてひとまとまりになってくる。
 (まとまりにくい場合:生地が固すぎたら水を、柔らかすぎたら小麦粉を少量足して調節する。いずれも分量外。)

 (ここから作業台や手、スプーンなどの器具に打ち粉をまぶしながら作業する。)
 6等分にして簡単に丸める。
 ひも状にして輪にし、かたちを整える(いわゆるドーナツの形状にする)。
 (下は計量カップとの比較。直径8センチのドーナツです。)
あんどうなつ2.jpg

3.衣を作る。
小麦粉80g、米ぬか20g、黒糖小さじ1、菜種油大さじ1、卵1個、豆乳50mlを混ぜる。
(ホットケーキの生地くらいの固さになる。)

あんどうなつ3.jpg

4.2のドーナツ生地に3の衣をつける。
(菜箸を利き手の反対に開いて持ち、その上に2のドーナツを載せて、利き手に持ったスプーンで3の衣を塗るようにすると扱いやすい。
衣にどっぷりドーナツを漬けると衣が厚くなってしまう。ドーナツの穴もふさがっちゃいます。)


5.4の衣をつけたドーナツを揚げる。
油を適量入れた鍋をコンロにかける。
170℃くらいになったら、ドーナツを入れる。
(菜箸の上のドーナツをフライ返しなどで押し出し滑らせるように入れる。
つまり、段取りとしては、油の鍋を加熱している間に一個目に衣をつけ始める。そうしないと菜箸の上のドーナツに困る。まあ、どこかに置いておいてもいいけど邪魔になる。)

途中ひっくり返して表裏キツネ色になるまで揚げる。


6.揚がったドーナツに黒糖をまぶす。

黒糖大さじ1と片栗粉を大さじ2分の1をビニール袋に入れてよく混ぜて、そのなかにドーナツを入れてまぶすようにすると楽。
(片栗粉が入ると砂糖が付きやすい)
あんどうなつ4.jpg

かなりこんがりしてますが、これは我が家仕様です。

ここで食べてみました。小豆餡を載せなくてもじゅうぶん美味しいです。
「玄米ご飯の天ぷら」の味がします!(^▽^)
五平餅の親戚のような。


7.せっかくなので、小豆餡を上に載せる。

名古屋盛り? 塗る程度に載せたのに、見た目のボリュームがすごい。
あんどうなつ5.jpg

ともかく、ここで安道名津(あんどうなつ)のできあがりでーす。ぴかぴか(新しい)




さっきの計量カップとの比較。なんで計量カップをメジャーサンプルにしたんだ・・・。コップでいいのに。
ドーナツの大きさは直径9センチ、重さはドーナツ100g+餡30gの130g。
あんどうなつ6.jpg


ところが、自分で作った餡は甘さ控えめなので、ドーナツの油のパンチに負けてしまった。
(この餡は小豆250g+三温糖170g+みりん70mlくらいで作りました。)
小豆と砂糖が同量の餡、市販の餡だと合うと思います。


安道名津も食べてみました。

やはり、「玄米ご飯の天ぷらに餡を載せた」味がします。「おはぎの天ぷら」というか。

ものすごーくお腹いっぱいになります!
1個食べたら9時間くらいお腹がすきません。
ドラマの中で一度に2個も食べようとしていた和宮はなかなか健啖家です。


個人的には餡なしのほうが食べやすいなあ。


 


続く。

posted by もっも at 15:25| Comment(4) | TrackBack(0) | 食べ物/レシピ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月26日

誕生日詰め碁(ケーキ)

LGSの記事から、黒嘉嘉さん誕生日詰碁もういっちょう。

嘉嘉さん、愛されてますねえ♪


誕生日ケーキが碁盤のデザインです。
「黒++」に続いてこれも詰碁ですね?!
先輩とファンからもらったんだそうです。


110527_IMG_7042-215x300.jpg

誕生日ケーキ(リンク先:つぶや棋譜)
20110526.jpg


ご覧になってるあなたはこういう誕生日プレゼントが好物ですか?!

わたしは即死してしまいそうで危険です。^x^
ラベル:詰碁 黒嘉嘉
posted by もっも at 22:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 詰碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

誕生日詰め碁(黒++)

5月26日は台湾の女流棋士黒嘉嘉五段の17歳の誕生日だそうです。
生日快楽(おめでとー)☆
黒嘉嘉.jpg

台湾のLGSに、ファンが贈った「詰め碁」のプレゼントが紹介されていました。(リンク先:LGSの記事
名づけて「黒++」 (ヘイ ジアジア)。 (《+(たす・プラス)》は中国語で《加 [jia1]ジア》、黒嘉嘉さんの《嘉[jia1]ジア》と同じ発音。)

黒先全活ですって^▽^
加油(がんばれ)!
詰碁 黒++


ラベル:詰碁 黒嘉嘉
posted by もっも at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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