2011年06月12日

韓国中国で注目☆『囲碁中国語』の本

中国語の囲碁用語を学べる本が韓国で出版されました。

この本欲しい!!

中国語記事(sohu.com)
http://sports.sohu.com/20110608/n309627990.shtml

韓国語記事(韓国棋院)
http://www.baduk.or.kr/info/report_view.asp?gul_no=251

---抄訳---
筆者の金敬東(キム・ギョンドン)さんは韓国の囲碁サイト・サイバーオロの記者。中国の囲碁記者とも親交が深く、中国の囲碁ニュースを韓国に多く伝えてきた。

本書では中国の記者の助けを借りて、実際の囲碁対局でよく使われる会話を学習のベースとした。
中国語学習の初級終了レベルから。

全十五課。各課は基本の4行の「布石会話」、キーワード解説の「天元単語」、「半目注意〜文法解説〜」、「中盤読解」、「詰碁的練習問題」、「一目得する単語」、「中国の文化・歴史・常識などを紹介するコーナー」の7項目で構成されている。
(※コーナーの名前は中韓記事を参考に私訳しました。)

----



日本語版が出ないかなー。
いつも囲碁と中国語に苦労してるので切実にほしい!!

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書名:바둑 중국어(パドゥク中国語)
著者 : 방준호・김경동 (パン・ジュンホ、キム・ギョンドン)
出版社 : 학고방 
ページ数:282ページ
価格: 15,000ウォン




キム・ギョンドンさんは中国の馬暁春さんの「囲碁兵法三十六計」の韓国語版の翻訳をされた方だそう。
(日本語版は『囲碁孫子の兵法―古代中国の格言に学ぶ―』(リンク先:アマゾン)
日本語のタイトルがヘンですが、中身は中盤の戦いの考え方を兵法三十六計を例に石の技術だけでなく一手一手が対局者心理に与える影響もふくめて解説したものです。)
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2011年06月07日

結婚と好不調(テレビアジア前夜祭コメント)

第23回テレビアジア選手権が始まりました。
(中国での呼称は招商银行杯 亚洲电视快棋赛(招商銀行杯亜州電視快棋賽)。)

山田規三生九段は台湾台北での中日精英賽(台日プロ選手権)を終えたばかりで中国北京へ。慌しいですねー。

日中韓7名の棋士が出場する棋戦です。

sohu.comに6/6の前夜祭の写真特集がありました。
抽選のくじは端午節(旧暦5月5日)にちなんで粽子([zong4zi]ゾンズ ちまき)をかたどった布細工。(写真 かわいい。)
棋士の方々には「ちまきの香りを包んだ贈り物」があったそうです。
(ちまきの香り? 竹や蓮などの香りをつけたものってことだと思います。依田さんは喜んで、プレゼンターの女性にもお礼を述べられたとか。)

出場棋士の棋戦への抱負記事の訳。インタビュアーは中国棋院の王誼さん。


元記事:sohu.com(中国語)
http://sports.sohu.com/20110606/n309424223.shtml

訳ここから→→

山田規三生:今は若手の天下ですが、がんばって中年棋士のプライドを見せたいです。


朴廷桓(韓国):テレビアジアへの参加は初めてです。いい成績を残したいと思います。



王磊(中国):前回参加したアジア大会は14年も前です。山田九段が言われたように、今は若手の天下です。今回私が棋戦参加資格を得たのは若手が私にタイトルを譲ろうというのでしょう。私に譲ったのが無駄ではなかったと若手の彼らに申し訳が立つよう、私は明日勝たなくてはなりません。

依田紀基:王磊さんが中国ではオールド棋士とみなされているそうですが、日本ではまだまだ若手です。明日は(年長の勝ちを)私に譲っていただきましょう。
王誼:多くの中国の囲碁ファンには「依田老虎」が何年も猛威をふるっていないと感じられますが?
依田紀基:中韓同様、現在日本の若手も成長著しく、私がタイトルを取るのは難しい。国内成績もよくないので国際棋戦に参加する機会が少ないのです。
王誼:今回テレビアジアに参加されるご感想は?
依田紀基:もったいぶるつもりはありませんが、明日の対局が終わったら言いましょう。



鐘文靖(中国):テレビアジアには初参加です。先ほどパンフレットを見ていたら、どの棋士もまばゆい成績の方ばかりで、私の成績だけ地味です。それでも中国の代表です。精一杯がんばります。



白洪淅(韓国):さっき鐘文靖さんがおっしゃったのは正確ではありません。私こそ無名の棋士です。しかし、明日の対局後は自分の名前を広く知らしめたいと思います。



最後に登場したのはチャンピオンシードの孔傑である。
王誼は「テレビアジアでは武宮正樹九段の4連覇が最多です。ご自身も2連覇中ですが、武宮さんの記録を破ろうとお考えでしょうか?」

孔傑:依田さんがおっしゃったように、わたしも明後日(第二戦)の後で言おうと思います。
王誼:聞くところによると、孔傑さんは結婚後棋力が向上されたとか。三つの世界タイトルも獲得されました。花の新婚パワーがなくなって、コンディションはよくないのでは・・・。
孔傑:そうも言えないでしょう。どの棋士にも好不調の波はありますから。
王誼:では、コンディションの良し悪しと結婚は無関係だと?
孔傑:そうではなくて、結婚が棋士をより成熟させると・・・。
王誼:わかりました。つまり、孔傑が世界タイトル三冠を獲ったことと結婚には関係があるけれど、最近の不調と結婚は無関係だと!
(会場、拍手と笑い。)


→→ここまで。

結婚してる方にもそうでない方にも勉強になりますね!


好調はパートナーのおかげ、不調は自分の責任ですって^x^




6/7
11:00
山田規三生九段 白半目勝ち 対朴廷桓九段(韓国)(213手完)
15:00
王磊八段(中国)黒半目勝ち 対依田紀基九段(361手完)

6/8 
11:00
白洪淅八段(韓国) 対 鍾文靖五段(中国)

14:50 準決勝(1)
孔傑九段(中国) 対 山田規三生九段

6/9 
15:50 準決勝(2)
王磊八段  対 6/8白洪淅八段-鍾文靖五段の勝者

6/10
14:00 決勝

TOM棋聖道場のテレビアジア選手権棋譜ページ
http://weiqi.sports.tom.com/zhuantinew/75.html

posted by もっも at 20:54| Comment(4) | TrackBack(0) | インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月06日

台湾で盤外戦?(台日プロ選手権/中日精英戦)

6/4〜5に台湾で台湾・中国のプロ棋士16名による中日精英賽(中日精英戦)(海峰棋院主催)が開催されました。
(日本棋院の呼称は台日プロ選手権
去年の「台日精鋭プロ選手権」から名称が変わったのはタイトルホルダーが参加するようになったから? )



台湾の囲碁サイトLGSが細かいところをレポートしてました。
対局中の研究室の様子、棋士らの交流の様子など。
後半は手空きになる棋士が多くてプライベートの横顔が多く見られます。
面白かったので訳しました・・・思いのほか時間がかかった。けっこう長いです。

非公式棋戦ですが、日本側と台湾側のモチベーションというかテンションの違いもLGSのレポートからは感じられます。

(誰が来たとか過去棋戦の経緯とか細かすぎる部分は割愛。結局8割くらい訳してます。
棋士さん本人が読むと大きなお世話と思われそうな部分もありますが。まあ、LGSですから・・・。(←?!))

元記事は下から順に時系列になっていますが、読みやすいように並べ替え。


以下、対局だけを見たい方にはどうでもいい内容。
棋譜はLGSの元記事内にリンクがありますからそちらからどうぞ。
写真もいっぱいあります。LGSのカメラマンはアオリでいい表情を撮ってきます。


6月3日 
18:00〜19:00 前夜祭と抽選会


6月4日 LGSの元記事
9:00〜 一回戦

(以下、左側が勝者)
山田規三生九段B+R王元均三段, 
王立誠九段B+2.5林立祥四段,
陳詩淵九段W+R小縣真樹九段,
林漢傑七段W+R張凱馨四段,   
林至涵九段W+R高尾紳路九段,
周俊勳九段W+R謝依旻五段,
蕭正浩七段W+R向井千瑛四段,
葉紘源初段W+R王銘琬九段。

14:00〜 二回戦
山田規三生九段W+R王立誠九段,
陳詩淵九段W+3.5林漢傑七段,
林至涵九段B+2.5周俊勳九段,
蕭正浩七段B+R葉紘源初段。


6月5日 LGSの元記事

9:00〜 準決勝
陳詩淵九段(黒)中押し勝ち 対山田規三生九段,
林至涵九段(白)4.5目勝ち 対蕭正浩七段。

14:00〜 決勝
陳詩淵九段(白2目半勝)対林至涵九段(292手完)

・決勝戦の後17:30ごろから表彰式。

・ルール:ベスト16の本戦は単純トーナメント方式。持ち時間各1時間、秒読み30秒3回、コミは黒6目半。
・審判長は林海峰名誉天元。
・決勝戦当日、張栩棋聖が研究会を主催する。


以下、記事抄訳。

6月4日(土)一日目

■審判の秦世敏がルールと注意事項を述べ、邱仕杰が日本語に訳し、中日精英本戦が開幕! 
研究室にも棋士が集まっている。林海峰はモニター画面に背を向けて若手らの研究に加わっている。


■10時40分、蕭正浩七段白時間切れ勝ち 対向井千瑛四段(74手完),
研究室が騒然となった。「投了するような状況じゃないだろ?」
対局室で事情が分かった。向井千瑛が時計を押しておらず時間切れ負けになったということだ。アジア大会でも鈴木歩が時間切れ負けとなり、当方(台湾)に銅メダルが転がり込んだということがあった。蕭正浩は研究室に向かいながら「自分のほうが危なかったんだ」。向井は苦笑して負けを受け入れた。

(※いきなり波乱の幕開けです。
この一局、継続していたらどうなったでしょう?)
http://lgs.tw/qweyo8l(リンク先棋譜再生)

黒:向井千瑛四段、白:蕭正浩七段



■10時56分,周俊勳九段白中押し勝ち 対謝依旻五段(138手完)。
周俊勲が早くに優勢となり勝ちの一本道を進んだ。謝依旻(黒)は中盤にコウを探ることもできたがよくはなかった。紅面棋王に勝機をつかまれスピード勝ちをとられた。周俊勲の貫禄勝ちだが台湾の光・女流三冠の活躍も見たかった。続きは研究室(での練習対局)になる。


■11時12分,林至涵九段白中押し勝ち 高尾紳路九段(222手完)!
意外、すごい、とは思われないかもしれない、棋戦前に勝算があったとはいえ。「逆転の高尾」と言われるが、林至涵はアジア大会の後また勝利を収めた。この一勝は日本に恐れを抱かせる嚆矢となるだろう。
高尾紳路は快活な人で、負け碁でさえ笑顔を絶やさず並べなおした。

■11時17分,葉紘源初段白中押し勝ち、対王銘琬九段(142手完)!
台湾のトップ棋士五名が日本の若手に負けた第1回の本棋戦を思い出す。
葉紘源は入段40日で台湾の天元戦本戦リーグに入り、その実力はみなが認めるところだ。王銘琬は棋戦に参加できることを喜んでいて、別に勝利を目標においていなかった。しかし、Facebookでは林書陽、黃祥任らがこの結果は信じられないと書いている。ではこの棋譜配信に誤りがあるのだろうか?

■11時18分,陳詩淵九段白中押し勝ち 対小縣真樹九段(186手完)。
台湾の五冠王は順当に勝ちを奪った。棋戦の前、みな小県真樹をよく知らなかったが、きっと中部総本部のすごい棋士なんだろうと思っていた。陳詩淵は第二回に準優勝、今回はいつもどおりの実力を出せば決勝に進むだろう。台湾本土の(日本に所属していない)棋士が優勝するか?



■11時22分,林漢傑七段白中押し勝ち 張凱馨四段(146手完)。
「負けちゃったんだ!」陳義翔が残念がった。この後林漢傑は午後に陳詩淵棋王と対局した。林と陳詩淵の対局は、2年前の友情対局での早碁を覗くと正式には十年前アマチュアのとき以来であった。
なんと、終了した5局は全て台湾の勝利である! トーナメント表によると台湾同士でベスト4もありうる。決勝対局の一人は台湾と決まった。

■11時25分,山田規三生九段黒中押し勝ち 対王元均三段(195手止)。
まだ学生の王元均は新調の服に身を包み、国際棋戦を重視する気概十分だった。しかし相手は日本トップの山田規三生、力及ばなかった。日本は一分の戦力を有している。

■11時45分,王立誠九段黒2目半勝ち、林立祥四段(272手完)
20分前に山田規三生がベスト8入りを決めた。林立祥は細かい碁となり全力をつくしたが、かつて棋聖三連覇の王立誠の壁は厚かった。
一昨年には張栩と十段挑戦権を争った棋士である。このような大先輩の前では頭をたれて教えを請うのみである。


■12時30分から劉耀文老師と美女陳佳、のLIVE解説でーす!

LGSが選ぶ好局
(1) 林至涵執白中押し勝 対高尾紳路
(2) 周俊勳執白中押し勝 対謝依旻
(3) 葉紘源執白中盤勝王銘琬

みなさーん、サイトにアクセスしたら「肉ちまき」を用意して、大盤解説を楽しんでねー!!

(※・・・と書いてあります^▽^  中継は終わってますけど。
台湾の端午節は旧暦の5月5日。今年は新暦6月6日がその日で、前後が端午節。
「肉ちまき(蛋黃肉粽)」を食べます。(しいたけとか肉とか入ってて竹の皮で包んで蒸したもち米の「中華ちまき」です。 
日本の端午の節句の「ちまき食べ食べ〜♪」のおやつのちまきとはちがう。
よかったらこの記事も「肉ちまき」を用意してご覧ください。))


■14時40分,張栩棋聖と父親の張遠錫氏が研究室に来る。
部屋に入ったところから師匠の林海峰ら皆と挨拶を交わした。一同が日本の第一人者の訪問に「おー!」と声をあげると、研究に没頭していた李沂修も顔を上げた。
楊孟允:「(李沂修に)気にせず続けろよ、どのくらい変化ができた?」
棋聖は大勢を前にすると遠慮がちになる。するとすかさず冗談が飛ぶ。「このアマの友達は〜」
15時ちょうど、張豊猷来る。


■15時49分,林至涵九段黒2目半勝ち 対周俊勳九段(232手完)!

去年二連覇で感激の涙を流した紅面棋王が落馬。
昨夜の前夜祭では自分は二日目も打つ、4局打つと自身を高めていたが林至涵に阻まれた。ベスト4の一人は台湾の星。準決勝へ進んだ。

■16時22分,山田規三生九段白中押し勝ち 対王立誠九段(164手完)。
午前に日本の3名が姿を消したが、現在NHK杯覇者の山田規三生は勢いよく二連勝。しかし王立誠も惜しかった。優勢の碁でポカを打ち、勝ちを後輩に譲った。対局後日本の棋士が検討に加わると、その場には勝利を喜ぶ空気が満ちた。

(※この「ポカを打つ」は「打杓子(簡体中国語では『打勺子』[da3 shao2zi (ダー シャオズ)] 大さじを打つ)」と表現されてます。南方の表現らしいです。)

■16時26分,蕭正浩七段黒中押し勝ち 対葉紘源初段(195手完)
葉紘源は今日初戦突破で最大のダークホースと目されたが、まだまだ先輩に学ぶところが多いようだ。

■16時45分,陳詩淵九段白3目半勝ち 対林漢傑七段(274手完),
これで日本で活動する台湾棋士4名が全員消えた。陳詩淵は最近絶好調で負ける様子がない。しかし明日の対戦は棋王並みと見られる山田である。林漢傑は台湾帰国前の対局でちょっとした事件があった。対局中に石の取り上げにミスがあり反則負けとなったのだ。こういうことが彼の運に響いているのだろうか? 無論なにがあっても若い棋王から勝ちを奪うには気持ちを切り替えるのみである。



■17時40分LIVE中継。
目の前に林書陽六段が来ている。林は真顔で「ちょっと勉強しておかないと。友人の蕭正浩に抜かされちゃうから!」 解説は美人の陳佳、が手伝ってくれますよ。

(※このサイトはいちいち「美人の」ってつけますね。「美男の」は見たことがありませんが。)



6月5日(日)二日目
(※コネタが増えてきたのでサクサクっといきます。肝心の対局レポートは勝った負けただけなので省略。)

■10時10分、高速道路の渋滞で遅れていた張栩、小林泉美夫妻が二人の娘を伴って到着。これで台湾囲碁界の勢ぞろいだ。(略) 
「ブラシ頭のお兄さん」と葉紘源がつぶやき、誰かが「葉教授〜ッ」と。
張栩がみんなと大笑いしたので棋士が「張栩、葉教授って誰か知ってる?」と聞くと
張栩棋聖「知らない(笑い)」。

(※葉紘源は14歳の初段。初日のレポートにもありましたが、プロ入り40日で台湾の天元戦本戦入りを果たし、本棋戦では初日一回戦で王銘琬(おうめいえん)九段に勝った。なかなかの大物らしい。^▽^ )

■10時40分,陳詩淵九段黒中押し勝ち 対山田規三生九段(103手完)!
周俊勲が「山田投了って! すこし勝ってたはずだろう!」
今聞いたところによると、不確定地が多いが白の逆転もあったのでは?とのこと。

(※ そうなんですか? 勉強したい人はぜひ。
・・・と思ったら、囲碁を遊びつくすよーブログさんが展開に感想を書いていらっしゃいました。
日本ではあまり大きく取り上げられなさそうな棋戦を見てる人がほかにもいる・・・うれしい^ー^)

黒:陳詩淵九段、白:山田規三生九段


■12時3分、謝依旻が研究室に来る。今朝はよく寝られましたか? 
周俊勳、張豊猷らが「今日はきれいだね」と彼女をからかうと
陳義翔「『今日は』じゃなくていつもだよねえ!」
依旻「ありがと〜」
周俊勲「よくそんな甘いセリフ言うなあ!」


■12時半、大半の棋士は昼食に外出。


■午後に周俊勲の息子周リも加わって、研究室はしばし子どもの楽園に(※ほかにも棋士や関係者が子どもを連れてきている)。
周リは今日一つの日本語を覚えた。「コスミチャン」(張栩棋聖の上のお嬢さんの名前)。

■向井千瑛が蘇聖芳に対局を申し出た。周りが通訳し、二人は20秒碁を開始。
向井千瑛は謝依旻に3度挑戦しており、依旻とはプライベートではよき友人だという。
向井はとても快活で明るい。

高尾紳路と張栩のようだ。張栩は、あまり研究会に参加できないときも高尾の研究会には参加する、しかしタイトルがかかると盤上のライバルだと話す。棋士というのはこういうものだ。高尾もまた対局を離れると朗らかで笑顔のたえない人である。


■張凱馨は謝依旻の傍について撮影。新米棋士が一眼レフの練習中。


■依旻が張凱馨のカメラを借りて撮影中。
撮っているのは小林泉美が娘に碁を指導する様子、林文伯董事長が張栩に指導碁を受ける様子、友人向井千瑛と蘇聖芳との対局など。

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カメラ小僧・イミン。



■蘇聖芳は自前のデジカメで向井千瑛とツーショット撮影。その後20秒碁対局。二人は黃龍士佳源杯の三将戦で対局し蘇聖芳が勝った。蘇は向井にこの新初段を強く印象付けたいに違いない。

■楊孟允が周俊勲の息子を抱いて父親の対局を見せにやってきた。
息子の周リいわく、「棒キャンディー(棒棒糖)だ!」
謝依旻は口を押さえたが、顔は笑いで真っ赤だった。周俊勲と謝依旻の定石が石がまっすぐ並ぶので、子どもには二本の棒キャンディーのように見えたのだ。
(※このキャンディーは台湾・中国の屋台などで見るサンザシなどを串刺しにして飴をからめたキャンディーでしょう。
こういうの(リンク先:google画像検索)。「糖球([tangqiu]タンチウ)」とか「糖葫芦[tang2hu2lu]タンフール」、山査串[shan1zha1chuan4] シャンジャーチュエン]など各地域で呼び方いろいろ。甘酸っぱい。)

これが「棒糖糖定石」だそうです。
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周俊勲は謝依旻に10秒碁ではかなわなかった。
周「もう一局!」
謝「はい!」
周「もう一局! オレが勝ったら終わりにしよう。」
謝「はい!」 (画像キャプション:『側で観戦する愛息の「棒キャンディー」攻撃で周俊勲は(10秒碁で)三連敗』。)




→→ここまで。


LGSでは決勝対局の解説動画も録画配信されています。
日本の「大盤解説」とはちがうレイアウト、ノリがなんとなくわかるのでは。
(日本式の大盤解説スタイルは台湾にもありますが、個人的にこの動画のスタイルのほうが親しみやすく感じられます。)



posted by もっも at 23:56| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月05日

レドモンド九段のヨセ勉強法インタビュー訳

第32回世界アマ囲碁選手権戦島根大会が終わりました。

ネットで検索していたら、去年(2010年)中国杭州での開催に取材したAGA(American Go Association:アメリカ囲碁協会)の記事が面白かったので紹介します。去年の記事だから知ってる人のほうが多いのかもしれませんが。
日本棋院所属の、アメリカ出身のマイケル・レドモンド九段へのヨセの勉強、プロの勉強方法などについてのインタビュー訳。


(今年の大会のRANKA online(International Go Federation)の レポート記事も面白いです。
AGAでも同じ写真が使われてますが、日本代表の84歳の平田博則さん、写真がとてもクールです☆)

中国語だけでなく英語も素人なので、^p^
訳でお気づきのところがあればご指導ください。

※一部訂正しました。さこさん、ご指導ありがとうございます。


マイケル・レドモンドの囲碁研究:強くなるには、プロの勉強法(リンク先:AGA、2010/6/14の記事 英語)
http://www.usgo.org/news/2010/06/michael-redmond-on-studying-improving-your-game-and-how-the-pros-train/


→→記事訳ここから→

「ヨセの勉強は布石に効果がありました。」
マイケル・レドモンド九段は、中国杭州の世界アマチュア囲碁選手権でのE-journalの取材に答えた。レドモンドはE-journalに公式戦について寄稿もしている(会員限定記事。登録はコチラ ※訳注:有料です。)
今回は彼の碁の勉強法、碁の上達法、日中韓のプロの訓練法についての考え方の違いについて語ってくれた。


 

およそ昨年一年、レドモンドは昔のお城碁について、特に終局に注力して研究してきた。
「結果、非常に高度の対局だと分かりました。対局者は決して手を緩めないが、両者の均衡に努めていて、好所/急所の判断がよい。私の碁にも影響を大いに与えました。」
「一手一手の進行により慎重になりました。」


 

レドモンドはさらにヨセの上達に努めなくてはならないと知った。
「終局図を随分集めました。ワードに入れてプリントアウトしてます。」
レドモンドはポケットからクリップで留めた紙の束を取り出した。《※訳注:元記事ページに画像あり》
「去年やったことは、終局図から最終の三十手を再現するということです。私が好きなのは事実であって対局者の名前はあえて記録していません。(特別な対局者の)逸話などを思い起こしてしまいますから、そういうのは見ないほうがいいんです。私は結果だけ――たとえばこの対局では白一目勝ちとか――メモする。そうすれば脳内碁盤に集中して計算しなければならない。それがヨミの力を鍛えたと思います。ヨセを読む力だけでなく、死活問題の力も。」



レドモンドは説明した。
「ヨセで同じ大きさの二つの手があったとします。しかし二つの手はそれぞれ異なる終局図となるでしょう。」
彼は6分の1目か12分の1目か、という細かいヨセの計算に話を進めた。
「単純なヨセではこれだという手があります。きっちり計算すると相手に手が生じたりコウの可能性もありますが。」付け加えて「計算すればいいというものでもありません。実際のところ複雑です。どちらの手が大きいか確認しようもない。ただ読む、そうすればはっきりするでしょう。私は五十手のヨセを勉強して、今は三十手を読めるようになりました。」



レドモンドはそのうち百手を読めるようになるだろう、と見ている。
「トップ棋士は一時間かけずに百手を読めますから。もし自分がある局面
で百手を読めるようになれば、大きな違いが生じるはずです。」

ちょっとややこしいかもしれないけど、とレドモンドははじめに断って「手の大きさを数えるということ、私はこれを何年もやってきて全く役に立たなかった。まあ役に立ったと言ってもいいけど、正確ではない。その方法では二目くらい簡単に間違えてしまうからです。」



レドモンド自身や他のトップ棋士がどのように勉強しているか尋ねると、彼は答えた「人それぞれですよ」。
付け加えて「日本の碁全体の弱さの一つはコーチ/監督をもたないということです。われわれ(日本のプロ棋士)は皆自前でやりくりしなくてはなりません。中国はコーチ制度を持っているし、韓国もそうでしょう。私はコーチを持つのはいい方法だと思います。」
コーチ制度のマイナス面は「個人の対局のレベルを低下させてしまいます。私は中国が(棋士個人という単位で)強さを維持していくのは難しくなるだろうと見ています。」とのことだ。

 
 

逆に日本には日本の隠れた強さがある、とレドモンドは語った。日本の棋士は新しい中韓の潮流にさらされているわけではない。
「強さというのは棋士自身のことです。個人的な研究の中で生涯身につく碁の感性を磨いていく。だから両方の方法に長所があると思います。」



 

レドモンドは最近インターネットでは対局しないのだと言う。「自分の碁を磨く手立てになっていなかったと思う。相手が見えない状態でベストをつくすのは難しい。対局での精神状態が違うんです。目の前に対局相手がいたほうが自分は集中できる。だからそっちをもっと楽しもうと思います。」
レドモンドは対局こそ上達の近道だと話す。
「自分の強さに人が接近してくる、ちょっと強いか弱いかというレベルで。すると今までとは違った見方が得られる。それから自身の対局を見直してご覧なさい。」

-記事: Chris Garlock、写真: John Pinkerton




以上、記事訳終わり☆


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2011年06月04日

「犬のお父さん」CMと将棋盤

6/1から放映のソフトバンクモバイルのCM(犬のお父さんが出てくる)に、碁盤が出てきました。
将棋盤でしたね!!^w^ ひろさわさん、Go!さんありがとうございます。

「白戸家 うちわ編」。




ここの家に前住んでいた人将棋を指したけど、今は誰も指さないので将棋盤はちょうどいい台代わりにされている・・・んだろうか。


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白戸家の将棋盤。
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posted by もっも at 21:45| Comment(3) | TrackBack(0) | 動画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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