2011年01月31日

喜びは碁の中に

中華圏は農暦(太陰太陽暦)のお正月春節(しゅんせつ)を2月3日(木)に控えて、ネット広告でも関連のものが増えてきました。
sohu.comで見た広告。

喜在棋中(喜びは碁の中にあり)

xizaiqizhong.JPG

上手く言うなあ!
春节赢话费,喜在棋中(春節は通話料を稼ぐ 喜びは碁の中にあり)

モバイルゲームの春節企画で賞金をゲットしよう!と参加をあおってるんですね。
(わたしはこの企画の広告をしたいわけでもないんですケド・・・^^;)


棋[qi2](碁など盤上遊戯)と其[qi2](その)の音が同じなので、
「喜在其中(喜びはその中にあり)」と合わせたしゃれになります。


碁の中には喜びだけじゃないもろもろが混沌としていると思いますが、
(ご自身なら、◯◯在棋中 に何を当てはめますか?!)
打てることの喜びを忘れずにいたいものです。

「春隣(はるとなり)」なんて季語がぴったりと来る季節です。
posted by もっも at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 囲碁中国語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月07日

囲碁中国語☆結婚式編

台湾棋士の結婚式のレポートがLGSにあり、祝辞が面白かったので紹介します。(LGSの記事

新郎新婦は共にアジア大会の中華台北代表だった陳詩淵九段と張正平二段。
子供の頃から知っていて、同じ時期に韓国棋院で修行した経験もある付き合いの長いカップルです。(同サイトのアジア大会特訓レポートでもこの二人はしょっちゅう一緒に写っていた。^x^)


祝辞に立った台湾棋院の翁明顯董事長は、新郎陳詩淵に向けて、

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「今後は妻の張正平さんに「先手」を譲りなさい。
取り合いでは「コウ」を急がないで (「打劫」は一般的な使い方では「略奪する」の意)
「ゆっくり 二子」を与えなさい (両顆[ liang3ke1]《二つ》は両刻[liang3ke4]《30分》に音が似ている。すなわち「一刻[yike]《少しの時間、15分》よりさらに少しばかり辛抱しなさい」。)
ゆくゆくおのずと「三子」をもうけます。(「譲三子」《三子を譲る》は「譲産子」《子を産ませる》と同音、「三人の子をもうける」です)

翁氏は囲碁と結婚を巧みに結びつけて語った。心づくしのユーモアに会場は笑い声が絶えなかった。
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(上記原文)
台灣棋院翁明顯董事長特別擬了一分賀辭,期勉陳詩淵日後對張正平要「讓先」,有了爭執別忙著「打劫」、要「讓兩顆」(多忍讓一刻),以後長遠的目標自然是「讓三子」(讓正平生三個孩子)。翁董用心將圍棋與結婚作了巧妙連結,別開生面的幽默讓全場的會心笑聲不絶於耳。



 

昔の中華圏では「早立子(ザオ リーズ)早く赤ちゃんを産む」というのが結婚のメッセージの定番でしたが(昔の日本もそうですね)、「ゆっくりと」は現代的です。


記者のコメントもふるってました。
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婚礼は一晩限りだが、二人の日々は生涯続く。
囲碁の一局は一日、長くて二日で打ち終わるが、これも一生勉強だ。

碁の道に限りがないのなら、結婚生活も永遠だろう。陳詩淵と張正平、お幸せに!
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婚禮只有一個晚上,但是相處卻是一輩子,正如棋局只對奕一天(頂多兩天),但圍棋卻是一生的功課。既然圍棋之路要持續走下去,那麼婚姻當然也要是此生不逾的承諾,陳詩淵、張正平,要幸福喔!

 


洒落の入ってる外国語って訳すの難しい〜!


 

ラベル:囲碁と人生
posted by もっも at 20:14| Comment(4) | TrackBack(0) | 囲碁中国語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月21日

中国語で「天王山を制す」

台湾のLGS新聞で張栩さんの碁聖戦二勝目の記事を見ました。

その見出しに「あれ?!」と。

張栩碁聖五番勝負の天王山を制す。(張栩碁聖五番占天王山


「天王山」というのは勝負の要どころのこと。秀吉と明智光秀の山崎の戦いで天王山を先に制した秀吉が光秀を破った故事に由来します。(語源由来辞典

(わたしは子どものころ「天王山トンネル」は渋滞することで有名なのでここを通り抜けるのが重要だという意味だと勘違いしてましたが、そんな関西ネタはさておき。)


日本の故事なのに中国語でも「天王山」って言うの?と調べてみたら
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天王山之戦
1.囲碁用語。双方の大模様(勢力)の消長の要点、最重要のポイント。天王山の戦いの故事に依る。
  天王山の戦いとは・・・(略)。

この典故を日本囲碁界が引用し、後に「一連の勝負における勝負どころ」の意で用いられるようになった。

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とありました。(以上ざっくり訳。詳しくは百度の記事をご参照。)
(一般的な表現では「天王山」は「関鍵之戦(カギとなる戦い)」とか。)


語義の第一が「囲碁用語」^ー^


「天王山」という語は、中国語のニュースでは囲碁のニュースのほかワールドカップやバスケットボールなどのスポーツ報道でも使われています。
天の王の山を制す、故事を知らなくてもなんとなくニュアンスですごさが伝わりますよね?

日本のwikipediaの「天王山」の項では「将棋の5の五」が天王山と呼ばれることが関連事項として記されていましたが、まさに天王山で戦った武将に囲碁愛好家が少なくなかったことを考え合わせると百度の記述のように、史実→囲碁用語→一般慣用句 という広がり方だっただろうと推察します。
posted by もっも at 11:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 囲碁中国語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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