2011年03月26日

「天地明察」マンガ化☆

小説「天地明察」が『月刊アフタヌーン』で連載漫画化されるそうです。

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4月25日発売予定の6月号からスタート。
作画は槇えびし (まき・えびし)さん。

情報はgamer.com.twの記事から。
リンク先には漫画のサンプル画像もあります。

ご自身のイメージする渋川春海/二世安井算哲でしたか?
17歳の道策やほかのおじさん連中(というとアレですが・・・^^)がどんなキャラになるのか楽しみです。



※原作者の冲方丁(うぶかた・とう)さんは今回の震災の影響で、居住地としていた福島県から北海道の十勝に数日かけて移動されました。資料もほとんど持ち出せなかった状況で新作の『光圀伝』を描き続けておられます。
ご自身のブログでは、物資を「運ぶ」のではなく被災者を被災地の「外に出す」 ということについてまとめておられます
(今このようにネットにつながる状況で、自分も何か・・・と切歯扼腕あるいは周章狼狽されている方には冲方さんのまとめ記事も読んでいただきたいと思います。)



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2010年12月04日

『天地明察』映画化

江戸時代の碁打ち二世安井算哲(にせい やすいさんてつ)こと渋川春海(しぶかわはるみ/しゅんかい)を主人公にした小説『天地明察(てんちめいさつ)』の映画化が決定しました。

どんな映画になるんでしょう!?

12月3日の朝日新聞朝刊の広告。
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『天地明察』(冲方丁著/角川書店刊)amazon

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2010年08月03日

『週刊碁』の天地明察座談会

今週発売の週刊碁(2010年8月9日号)に小説『天地明察』の作者冲方丁さんを迎えての座談会が掲載されました。

お相手は現役最長老の杉内雅男九段、古碁にも詳しい依田紀基九段、本書の面白さにはまった小林千寿五段の三氏。
文芸誌の座談会とは違う雰囲気でおもしろい。

三棋士の本書との出会いを聞いたあと、冲方さんは
「実は叱られると思った」と。^x^

作中での題材の扱いや表現が話題になりましたからね・・・。
でも今回はそんなオソロシイお叱りの会ではなく、「冲方さんが本書に取り組んだ動機」に始まって「二世安井算哲/渋川春海を碁から読み解く」がメインです。

作中での逸話(「初手天元」、本因坊道悦と安井算知の争碁、棋譜不明の御城碁など)に囲碁史と創作の両方から意見が交換されます。依田さんは『天地明察』と道策全集を対照して調べてきたくらい(!)気合が入ってます。会場には生花もあります。
練達の三棋士+秋山賢司さんに囲まれて冲方丁さんたじたじ?! 作者は碁の歴史は調べられたようですが打つとか鑑賞するとかについては昏くていらっしゃるようですから棋士の視点からの作品鑑賞は非常に新鮮だったでしょうね。

福井正明九段による棋譜解説も併せて載っています。
「算哲の好局。ぜひ並べてくださるように」と延宝元年(1673年)道策対算哲の御城碁の一局。
(『玄妙道策』を引っ張り出すと、今回福井さんが解説の一局も載っていました(51頁から)。
本では総譜がない代わりに酒井猛九段(構成は中山典之六段)がハイライトの局面を詳しく解説してます。)

週刊碁は駅売店・コンビニなどで販売してますが、バックナンバーも含めて日本棋院または最寄の朝日・中日・北海道新聞取扱店から取り寄せもできます。

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依田紀基さんの最近の著書『依田流 並べるだけで強くなる古碁名局集 第2集 ~江戸時代の強者たち~』(マイコミ囲碁ブックス)には道策の碁が10局収められています。二世算哲が道策相手に初手天元に打った有名な一局も。
要点を絞った平易な解説で、さらに巻末の著者近影がすごくかわいいところがポイント。

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2010年07月17日

型破りな冲方丁さんと週刊碁

『天地明察』で143回直木賞候補となった冲方丁さんは、公開で「大・待ち会」というのをされたそうです。

昔はこういう賞の連絡は、作家と担当編集者らが料亭とかバーとかで飲み食いしながら電話がかかってくるのを待つというものだったそうですが、「どうせならみんなで盛り上がっちゃえ!」と大パーティ。

すごい・・・どんな電話がかかってくるか分からないのに、とびっくりしましたが、スポーツとか音楽とか政治とかだったらわりとこういうパフォーマンスしますね。文学もショー化するんだなあ。



<冲方丁>「この緊張は貴重」直木賞発表待ちパーティーを異例の公開 落選で「くやしいー!」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100715-00000020-mantan-ent

冲方さんの携帯電話が鳴ると、ざわざわとしていた会場が静まり、冲方さんが「ダメでしたー!!」と大声で叫んだ。


それにしてもよくやるなあ・・・。「この悔しさが財産」とのことですが、自分で舞台設営してるとは言え強烈ですねえ。
こういうパーティで人脈作りとかお仕事の約束とかしていくのかな。


冲方丁さんに『冲方流ストーリー創作塾』というライトノベルやゲームシナリオなどの書き方指南書があり、その中で、
「作家も漫画やゲームやアニメのように分業制、プロダクション制ができないか」と書いていて、この人おもしろいなあと思いましたが、
いろいろ型破りなことやってくれそうです。

出版業界は紙からデジタルへの流れで今は低迷と言われますが、人はいつの時代もなにかしらの情報や思想や創作を求めるものだから、「紙を綴じた本」という従来の形にこだわらなければ何らかの発展があるでしょう。今後、この冲方さんのような人がその変化を牽引していくのかもしれません。


それで、週刊碁に冲方丁さんと小林千寿五段の対談が掲載されるそうです。
8月上旬発売号の予定ですって(週刊碁ブログ)
(8/2発売号か8/9発売号? 
囲碁を通してみた『天地明察』とか、かな。どんな話でしょうね。)

やっと囲碁界が動き出しましたよ!
今後どんなアクションを見せてくれるか楽しみです。
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2010年07月15日

直木賞と冲方丁さん

第143回の直木賞が中島京子さんに決まりました。おめでとうございます。

候補になっていた『天地明察』はこのブログでも何度か取り上げたので気になりましたが、残念ではあるけれど今回受賞とならなくてよかったのではないか、とわたしは思います。

ネット上でも指摘が上がっているようにモチーフの扱いに傷があったり後半の構成が事実の羅列のようになっていたり、と他の作品を抑えて本賞を獲得する説得力が弱かった感じがします。もちろん江戸の科学と政治の関わりというのはすごく面白い切り口で、渋川春海や本因坊道策、関孝和といった人物に光が当たるのは興味深かったですが・・・。

冲方丁さんは今すでに次作を準備中だそうで、そこで成長飛躍を見せることが作家としての評価になると思います。直木賞は数回候補にして作家としての成長を見ていく場合もあるようですし。
書きたいことをたくさん持ってらっしゃるようなのでこれからの作品に期待です。『天地明察』で冲方丁(うぶかたとう)という名を知った人がうんと増えた、そのことが今回の大収穫でしょう。

なんて、わたしがエラソーに書くことでもないんですが。^x^

posted by もっも at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 天地明察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月10日

『天地明察』の三角形:渋川春海の誤謬(ごびゅう)と天元術

『天地明察』に出てくる三角形の問題。渋川春海(二世安井算哲)はどうやって間違えたか。

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正答の導き方のいくつかは 奇想庵さんのこちら にまとめられているのですが、
わたしが気になっていたのは、作中の春海が導いた「直径10寸」
「ひらひらと誤謬の二文字が」・・・まあそうですね、一番短い辺が9寸ですから。それはありえません。

そしたら、「一歩すすんで二歩さがる」さんが、二次方程式での解の導き方を出していらっしゃいました。
すごい☆ 10寸出た!!

解法はこちらを参照。


(じつはわたしが一番最初に引いた補助線がこの解法のものでした。画像があったので貼り付けます。でも自分ではどこで間違ったのか、10寸にも7分の30寸にもならなかった。もう、いつもかっこわるいなあ・・・。)


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なるほど、「一歩すすんで二歩さがる」さんの解法から、春海(算哲)は二次方程式で解いていたように見えます。

解が二つあるうちの間違った方をぱっとつかんでしまった、と。


このシーンは寛文元年(1661年)晩秋。
算木を用いて高次方程式を解く中国の「天元術」(wiki)のテキスト朱世傑の『算学啓蒙』(1299年)は日本では万治元年(1658年)に刊行されたばかりだったそうです。
算学好きの春海がこの本を早速手に入れてここでの解法に二次方程式を利用した、というのは説得力があるように思います。
(きっと彼は「へええ、未知の数を天元の一とするだって!」とウキウキしたはず。)


一方の「解答さん」関孝和は天元術を発展させた高次方程式の解き方「点竄術(てんざんじゅつ)wiki」を確立させた人ですが、このときの解法はどうでしょうね? 




また、和算の本によると(立ち読みだったのでタイトルを失念・・・)
ここで出題者となる村瀬義益が「最近算額とやらが流行っているらしいが何を考えているのやら・・・」と困惑したという逸話もありますが・・・いやいやそんなマニアックなの気にしてたら物語の創作なんてできないでしょう☆



それよりも当時の幾何では円の接する図形が最もエレガントな(「ゆかしき」?)問題とされたそうで、この出題はなかなか当を得たものに見えます。
タグ:算学
posted by もっも at 20:29| Comment(3) | TrackBack(0) | 天地明察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月07日

小説『天地明察』紹介と金王八幡宮レポート

小説『天地明察』のレビュー。
(さんざん算術とか取り上げておいて今さらですが・・・^x^ 後半は算額レポートです。)

『天地明察』(冲方丁著、角川書店刊)

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―― 士気凛然、勇気百倍。

―― 天に触れるか。

時は江戸四代将軍家綱の頃。

刀を抜いての戦いは出てきません。
日本中を歩いての月星の調査から正確な暦を作り上げ、公に認めさせること。
それはいずれの人々にも不安なき明日が来るという「泰平の時間」を科学が為政者に代わって約束する政でした。

いくさは人を斬るだけではない。本書は江戸科学の戦記です。



中国から取り入れられた暦は八百年を経て、日本の実際の時間と大きくズレが生じていました。天文を調査して日本独自の暦を作る必要がありました。



主人公は江戸時代の天文暦学者、渋川春海(しぶかわ・はるみ/しゅんかい)。(リンク先:wikipedia)
日本独自の太陰暦を完成した人。
囲碁棋士・二世安井算哲として江戸城に上がっています。
同時代には七歳下に碁聖・本因坊道策や日本の算学を大きく発展させた同年齢の算聖・関孝和がいます。


物語の春海は形式的な勝負しかできない碁に「飽きて」おり道策にいくらその才能を認められようと身を入れられず、好きな算術では明晰な関の後塵を拝するばかり。
二刀を煩わしげに腰に提げ、茫洋として見える二十三歳の「囲碁侍」です。


神社で書き留めた算術の問題を城内の碁盤の上にまで持ち込んで十七歳の道策に叱られる春海。
その春海が新たな任務を命じられました。
彼は陰陽が源と言われる囲碁のほかに算術や神道にも通じて測地も得意としていました。

「退屈ではない勝負が望みか」



天文測量という思いがけない下命に戸惑い幾度も挫けそうになりながらもこれを本懐と、春海は暦を見直し作り上げる何十年もかかる事業に力を注いでいきます。


☆春海作成の「天文分野之図(複製)」

一般的に用いられている88星座と同じものも見えます。
渋川春海選定の星座リストさんに詳解があります。


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国立天文台三鷹キャンパスでは本書にちなんで江戸の暦などを特別展示中。2010年10月22日まで。
ほかにも全国各地の博物館等に昔の星図などが所蔵されています。お近くで御覧になることができるかも。
くわしくはこちら(富山市科学博物館サイト内「江戸時代までの星図所蔵場所一覧」)。※





空や数理や碁、彼と出会った人々が絶妙のバランスで「渋川春海」をかたちづくっていきます。
春海の後ろ盾となる水戸光圀、保科正之、ともに観測に携わる建部昌明・伊藤重孝など脇役が器大きく豪快、春海が憧れる関孝和は彼とは対照的な孤高の算学者。

作中の天文学や算術に関心を抱く読者もいるでしょうし、囲碁をたしなむ方ならもちろん当時の御城碁やその周辺の事情の描写に興味を抱くでしょう。



(算哲こと春海が道策に試みた初手天元の逸話もこの物語の一片となっています。
余談ながら作中の道策が可愛らしくてびっくりしました。
☆春海の初手天元の碁(寛文十年(1670年)十月十七日。二世安井算哲(黒)対 本因坊道策)より


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春海が盤上の碁石を見るように世間を見て判断し行動するという描き方は興味深いです。




『天地明察』は「退屈ではない勝負」を求める多くの人に愛されることでしょう。
仕事や学問などで行き詰まりや挫折を味わったことのある人、今何事かを成し得たいと苦しい状況であがいている人ならきっと春海の志を最後まで追いたくなるはずです。



冲方丁(うぶかた・とう)の初の時代小説。
2009年11月 刊。第三十一回吉川英治文学新人賞、第七回本屋大賞受賞作。
作者は高校生の頃に渋川春海に興味を持って以来十数年この人物を描きたいと思い続けてきたそうです。ゲームやアニメ、漫画原作、ライトノベルなどジャンルを越えたクリエーターとして活躍してきた氏ですが、「『春海さん』のことは自分の原点である活字で表現したかった。これが作家としての自分の出発点である」と。
作者がこの物語に賭けた姿勢は作中の春海と重なるようです。


作品として未熟さも見えるのですがそれを差し引いても余りあるすがすがしい熱さに身震いします。







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以下は参考というかおまけ。


東京渋谷の金王八幡宮所蔵の算額を拝見したレポート







卯の刻前に床を離れた春海は城とは反対の方向に急ぎ、銀座の前でようやく駕籠にありついて、

駕籠かき「どちらへお出でで?」
春海「渋谷。
   宮益坂にあるという金王八幡の神社に行きたいんだ。」
駕籠かき「もっと近場に御利益のある所は幾らでもありますがね。」
春海「絵馬に用があるんだ」
駕籠かき「絵馬、ねえ」

何だか知らないが、どうせ見れば馬鹿馬鹿しくなるたぐいのものだろう

・・・と春海を運ぶ駕籠かきは感じてましたが、

わたしは駕籠には乗らず電車と徒歩で。

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鯉のぼりが泳いでいました。




☆金王八幡宮社殿

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作中で「春日局が三代将軍に家光が選ばれるよう参拝祈願しその成就に感謝して造らせたという社殿と門」と説明されているその社殿。漆を数十年ごとに塗り替えつづけて今も当時の姿を残しています。



金王八幡宮は周辺がオフィス街で、仕事の合間の人、学生さん、近所の人などいつも誰かがいる様子。
昔は隣の東福寺と敷地を同じにし広さも数倍あったそうです。明治期に寺と分断され、東京オリンピック時の都市開発で縮小され、現在の規模になりました(と神官さんの談。)



算額展示は社殿ではなく小さな宝物殿に。
ものによるのでしょうが、金王八幡宮の算額は意外と大きく週刊碁(タブロイド版)を広げたくらいの大きさ。
木が黒ずんでいて字は判りにくいのですが、彩色鮮やかだったろうとしのばれます。

その1) 作中で春海が出題していた「十五宿星」と同じ問題。
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その2)手前にあるのは「業平の石像」だそうです。
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その3)扇面の算額は珍しいそうです。
sangaku_ougi.jpg

この扇面の問題は読めました。

「如図、中円径九寸、小円径四寸、大円径幾何問。」

(図のように平面上に大中小の球が載っていて、小を真ん中にしてそれぞれ接している。
中円の径は九寸、小円の径は四寸。では大円の径はいくらか。)


(※答えは「三十六寸」(文字反転)だそうですがさてどうやって解を導くか?!)





江戸時代寛文年間ごろから算学の問題を寺社に奉納する風習がはじまったそうです(和算の館サイト)。

寛文元年、『天地明察』の春海が神社にそれを見にいったというのはまさにブームのはしりですね。
(だとするとまだそんなに普及してないはずだから算額絵馬がひしめくという作中の状況はいささか早いんじゃないかとわたし個人は思いますが、そこは史実から生まれたフィクションですから。 ^ー^)


(算額も各地の寺社にあります。
くわしくはこちら(和算の館)
わたしは自分が子供のころ遊び場にしていた小さい神社の名前を見つけました。
もしかしたら今これをご覧になってる方のお近くの神社にもステキなのがあるかも知れませんヨ。)


算額は江戸の当時は神社のどこにあったのか神官さんに伺うと、「分かりません・・・」とのことでした。
敷地も変わっていますしね。
物語の春海が手にとるのは作中の説明によるとそういう立派なものではない「年の暮れにはまとめて浄め焼かれ」る類の絵馬だから、やっぱりこんな感じ?
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春海が駆けた参道。^ー^ T字路になっているコンビニの前から。
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・・・ここから物語の世界に入っていくわけです☆
タグ:天地明察
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2010年04月21日

天地明察の算額 金王八幡宮

本屋大賞ツイートによると

本屋大賞1位受賞を祝い、渋谷・金王八幡宮にて「天地明察」に登場の"算額"を特別公開だそうです!
公開期間:4月21〜30日 9時〜16時 拝観無料。

追記(4/27)
実際に神社に行って見てきました!そのレポートはまた別の機会として、
神官さんによると
「本屋大賞で話題になったので特別公開はこの期間としているけれど、普段でも社務所に声をかけてくれれば開けますよ」とのことです。下記URLに神社連絡先があります。
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/06_shibuya/6003.html


神社も対応が早い。
十五宿星の問題の額があります。
タグ:算術
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『天地明察』の世界をめぐる展示/十五宿星の問題の解法ほか

本屋大賞を受賞した『天地明察』(冲方丁:角川書店)にまつわる展示が開かれています。

主人公二世安井算哲こと渋川春海が取り組んだ天文学、算学についての情報をいくつか。


国立天文台三鷹キャンパス-渋川春海と『天地明察』
http://www.astroarts.co.jp/news/2010/04/13tenchi-meisatsu/index-j.shtml


■ イベント名:
国立天文台所蔵貴重書常設展示
第42回展示「渋川春海と『天地明察』」
■ 日時:
2010年4月17日(土)〜10月22日(金) 10:00〜17:00
※4月18日(日)のみ現物展示、ほかは複製展示となります
■ 会場:
国立天文台三鷹キャンパス(東京都三鷹市大沢2-21-1)
天文台歴史館1階
■ 入場料:
無料
■ 内容:
「貞享暦」「天経或問」「日本長暦」など


金王八幡宮- 十五宿星の算額
(東京都渋谷区:作中で主人公春海が訪ねる神社。作中に登場する算学の問題(15の星の問題)の算額が奉納されている。おそらく常設展示。2010年4月30日まで公開。以降は事前確認した方がいいかも。)
JR渋谷駅の南口を出て、渋谷警察署の裏の道を入った所。
http://www.cityconcierge.jp/blog/archives/40

☆金王八幡宮
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/06_shibuya/6003.html


☆十五宿星の解法はこちらに。(小説では数値が変えられている)
http://www.naruto-u.ac.jp/journal/info-edu/j05006.pdf


奇想庵の奇天さんが上掲を元に小説内の問題に取り組まれました。はやっ。
http://kiten.blog.ocn.ne.jp/kisouan/2010/04/post_2d8f.html
これによると、なるほど、なんだかおかしい・・・そもそもの数値が・・・??
エレガントな解を導くにはどのような値にすればよかったの?
腕に覚えのあるお方はチャレンジを!



☆和算の開祖:関孝和のオンライン評伝
(大人の科学.net ここでは改暦や春海との関わりが小説とは違う視点で述べられていて興味深い。そうだよね、現実と小説は違うだろうね・・・。
天元術から関が創始した日本の代数学:点竄術(てんざんじゅつ)についても記載あり)
http://otonanokagaku.net/issue/edo/vol3/index.html




2010年3月には永青文庫の展示で渋川春海作の天球儀が展示されていたそうですが、国立科学博物館にも別の天球儀が所蔵されているそうなので、また機会あれば見られるでしょう。

☆国立科学博物館所蔵の幕末期天球儀
(形態と記載されている天文情報について解説されている)
http://bit.ly/aiHwDZ

これによると江戸時代の天球儀は、
1.我が国で刊行された初めての星図といえる渋川春海の「天文分野之図」によるもの
2.渋川春海制定の星宿が記載されている「天文成象」によるもの
3.南天の星宿を記載した「儀象考成」によるもの
があるそうで、

東京まで行かなくてもあなたもお近くですてきなお宝が見られるかも!!

全国各地の天球儀所蔵一覧
http://www.tsm.toyama.toyama.jp/curators/aroom/edo/te-shozo.htm

江戸の空に想いを馳せるのはいかがでしょう。




囲碁界も幸便にツケてなにかやればいいのにね。
安井算哲と道策の初手天元の碁の(細かくない)解説とか、算哲の囲碁界での位置づけとか、当時の囲碁社会の解説とか後世〜現代の碁の違いだとか、一般のお客さんが楽しめる切り口があるとおもうんだけど・・・。準備中かなあ。
posted by もっも at 11:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 天地明察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月20日

『天地明察』が第七回本屋大賞/算術問題の解法は?

なんどかここで記事にも書いた
冲方丁(うぶかた・とう)さんの『天地明察』が
第7回本屋大賞を受賞


おめでとうございます。

天地明察(amazon.jp)
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明日から本屋さんに山盛りだと思います。
囲碁棋士・二世安井算哲こと暦学者・渋川春海の物語。
本因坊道策も出てきます。(あれから道策の棋譜をまたならべてまた知恵熱出ました・・・^^; )
お話は道策の碁のような重いものでなく、爽やかなもの。
江戸時代を舞台としているけれど、人物造形は現代的で筋運びも軽快。
後半の春海の、幕府に改暦の意義を説き衆目を集めるための工夫が面白く興味深い。
映画になるかな?!


↓日本棋院で見た道策の棋譜
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↓御城碁の模型・・・でも物語の算哲/春海は「碁に飽きていた」^^
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それでわたしはいまだに作中の算術の問題が解けてないのですが。
↓例の勾股弦の問題。
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解法が奇想庵さんのブログにまとめられていました。

あ、解いた人いる! 別解出したい・・・!とおもったらそれも出てて、わたしにはとうてい無理みたい・・・。でもこんな解法もあるよ!というのを出すのは楽しそうです。
内接円の公式から・・・というのは全然考えつかなかった。

冲方丁さんの副賞は世界大図とビーズアクセサリー講座ですって(協賛のユーキャンより)

USTREAMで本屋大賞の中継を見ました。
おもしろい。






※USTREAMでは
囲碁のLG杯(韓国の国際棋戦。日本の棋士は49名が参加)も中継されてます。
LG杯 KSprojectはこちら。
棋士さんの生インタビュー中継もありますよ。

棋戦は昼間ですがインタビューは追ってyoutubeにも公開、らしいです(たぶん)。
鈴木歩さんが予選準決勝進出です。
posted by もっも at 19:43| Comment(1) | TrackBack(0) | 天地明察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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