2011年06月05日

レドモンド九段のヨセ勉強法インタビュー訳

第32回世界アマ囲碁選手権戦島根大会が終わりました。

ネットで検索していたら、去年(2010年)中国杭州での開催に取材したAGA(American Go Association:アメリカ囲碁協会)の記事が面白かったので紹介します。去年の記事だから知ってる人のほうが多いのかもしれませんが。
日本棋院所属の、アメリカ出身のマイケル・レドモンド九段へのヨセの勉強、プロの勉強方法などについてのインタビュー訳。


(今年の大会のRANKA online(International Go Federation)の レポート記事も面白いです。
AGAでも同じ写真が使われてますが、日本代表の84歳の平田博則さん、写真がとてもクールです☆)

中国語だけでなく英語も素人なので、^p^
訳でお気づきのところがあればご指導ください。

※一部訂正しました。さこさん、ご指導ありがとうございます。


マイケル・レドモンドの囲碁研究:強くなるには、プロの勉強法(リンク先:AGA、2010/6/14の記事 英語)
http://www.usgo.org/news/2010/06/michael-redmond-on-studying-improving-your-game-and-how-the-pros-train/


→→記事訳ここから→

「ヨセの勉強は布石に効果がありました。」
マイケル・レドモンド九段は、中国杭州の世界アマチュア囲碁選手権でのE-journalの取材に答えた。レドモンドはE-journalに公式戦について寄稿もしている(会員限定記事。登録はコチラ ※訳注:有料です。)
今回は彼の碁の勉強法、碁の上達法、日中韓のプロの訓練法についての考え方の違いについて語ってくれた。


 

およそ昨年一年、レドモンドは昔のお城碁について、特に終局に注力して研究してきた。
「結果、非常に高度の対局だと分かりました。対局者は決して手を緩めないが、両者の均衡に努めていて、好所/急所の判断がよい。私の碁にも影響を大いに与えました。」
「一手一手の進行により慎重になりました。」


 

レドモンドはさらにヨセの上達に努めなくてはならないと知った。
「終局図を随分集めました。ワードに入れてプリントアウトしてます。」
レドモンドはポケットからクリップで留めた紙の束を取り出した。《※訳注:元記事ページに画像あり》
「去年やったことは、終局図から最終の三十手を再現するということです。私が好きなのは事実であって対局者の名前はあえて記録していません。(特別な対局者の)逸話などを思い起こしてしまいますから、そういうのは見ないほうがいいんです。私は結果だけ――たとえばこの対局では白一目勝ちとか――メモする。そうすれば脳内碁盤に集中して計算しなければならない。それがヨミの力を鍛えたと思います。ヨセを読む力だけでなく、死活問題の力も。」



レドモンドは説明した。
「ヨセで同じ大きさの二つの手があったとします。しかし二つの手はそれぞれ異なる終局図となるでしょう。」
彼は6分の1目か12分の1目か、という細かいヨセの計算に話を進めた。
「単純なヨセではこれだという手があります。きっちり計算すると相手に手が生じたりコウの可能性もありますが。」付け加えて「計算すればいいというものでもありません。実際のところ複雑です。どちらの手が大きいか確認しようもない。ただ読む、そうすればはっきりするでしょう。私は五十手のヨセを勉強して、今は三十手を読めるようになりました。」



レドモンドはそのうち百手を読めるようになるだろう、と見ている。
「トップ棋士は一時間かけずに百手を読めますから。もし自分がある局面
で百手を読めるようになれば、大きな違いが生じるはずです。」

ちょっとややこしいかもしれないけど、とレドモンドははじめに断って「手の大きさを数えるということ、私はこれを何年もやってきて全く役に立たなかった。まあ役に立ったと言ってもいいけど、正確ではない。その方法では二目くらい簡単に間違えてしまうからです。」



レドモンド自身や他のトップ棋士がどのように勉強しているか尋ねると、彼は答えた「人それぞれですよ」。
付け加えて「日本の碁全体の弱さの一つはコーチ/監督をもたないということです。われわれ(日本のプロ棋士)は皆自前でやりくりしなくてはなりません。中国はコーチ制度を持っているし、韓国もそうでしょう。私はコーチを持つのはいい方法だと思います。」
コーチ制度のマイナス面は「個人の対局のレベルを低下させてしまいます。私は中国が(棋士個人という単位で)強さを維持していくのは難しくなるだろうと見ています。」とのことだ。

 
 

逆に日本には日本の隠れた強さがある、とレドモンドは語った。日本の棋士は新しい中韓の潮流にさらされているわけではない。
「強さというのは棋士自身のことです。個人的な研究の中で生涯身につく碁の感性を磨いていく。だから両方の方法に長所があると思います。」



 

レドモンドは最近インターネットでは対局しないのだと言う。「自分の碁を磨く手立てになっていなかったと思う。相手が見えない状態でベストをつくすのは難しい。対局での精神状態が違うんです。目の前に対局相手がいたほうが自分は集中できる。だからそっちをもっと楽しもうと思います。」
レドモンドは対局こそ上達の近道だと話す。
「自分の強さに人が接近してくる、ちょっと強いか弱いかというレベルで。すると今までとは違った見方が得られる。それから自身の対局を見直してご覧なさい。」

-記事: Chris Garlock、写真: John Pinkerton




以上、記事訳終わり☆


posted by もっも at 17:15| Comment(2) | TrackBack(0) | インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。レドモンドさんのインタビュー記事は参考になりました。
非常感謝! プロの方はいろいろな努力されてるんですね。
ところでもっもさんの訳で意味がわからなかったところを
元記事から直訳して自分なりに考えてみました。我也努力了一些。

余計なことに頭を働かせずただ地目だけを見る
I have to hold the position in my head and count it.
私は頭の中に位置を思い浮かべ、カウントしなければならない。
(脳内碁盤に石を順番においていく感じかな?)

それがヨミの力を鍛えたと思います。
一局のヨセの進行を見るだけではなく、死活問題でもありますから。
and by doing that, I think I’m improving my reading ability.
Not just reading out an endgame, but life and death problems, as well.
これをすることによって読みの力がついたと思う。
ヨセを読む力だけでなく死活問題もまた(同様に読む力がついた。)

個人の対局を低レベルに落としてしまいます
"The downside of the coach system that that“
it changes the way a person’s game develops at the lower levels
コーチ制度のネガティブな面は、すなわち個人の対局がより低いレベル(の層)で発展する方向に変化する。
(コーチ制度のネガティブな面は低段棋士のボトムアップになるが、トップ棋士はレベルが下がるんじゃないの?というニュアンスかな)
元記事の"that that"は誤記?"that is"ですよね。
Posted by さこ at 2011年06月13日 22:05
さこさんご指導ありがとうございます!
指摘いただいてから一週間も経っちゃいました。><
早く直したい〜!!と気が気じゃなかったんですが。
最近碁以外の勉強を始めて、今まで以上に脳が疲弊して、ポンコツぶりに磨きがかかっています。そろそろ少しはかしこくなりたいものだ・・・(^^;


Posted by もっも at 2011年06月22日 00:09
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