2010年04月27日

『天地明察』の「初手天元」の解説

『天地明察』にも出てくる、本因坊道策対安井算哲の御城碁(上覧碁)を高尾紳路九段がブログで解説されてました。

それで、たかお日記の御城碁解説の広告を毎度勝手ながらなんちゃって碁新聞にしました。



20100427.jpg


以下作中の展開についてわたしの感想を、ネタバレになるので文字反転。


この作品は『史実を元にしたフィクション』で、俗に伝わっているエピソードとは異なる人物像が作中で形成されています。
例えば、科学史において渋川春海は関孝和に暦の理解について劣っていたという説があるが作中ではそうは描かれない。
例えばこの上覧碁で打った初手天元、春海こと二世安井算哲は「自分が負けたらこの初手は封じる」と春海自身が言ったという逸話が伝わっているが、作中では道策がそれを命じたとされている。(個人的には、道策はそんなふうに命令するかなあ? とこのシーンはしっくりこなかったのですが、それはわたしが勝手に作り上げている道策像があるからでしょう。)

春海(算哲)の碁への姿勢は、作中では総じて軽いものと描かれています。
道策との非公式の対局で「父親の「星打ち」や保科正之の「初手天元」を真似て「ついついやってしまった」と。
初手に特殊な手を打つときにやっちゃったとはずいぶんだなあ、と思うけれど、そこから算哲は改暦に取り組む「渋川春海」としての目を開いていくというのが作者の描写です。

作者はあえて真逆の解釈を選んでいるのでしょう。
鏡の向こうに広がる世界、史実とよく似ているけれど全く違う冲方丁の創る世界を描こうと。

作品はまだ一度通して読んだだけなので、再読するとまた発見がありそうです。




posted by もっも at 01:02| Comment(2) | TrackBack(0) | へいほう碁新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月25日

愚形のアキ三角

アキ三角は愚形の見本、だそうです。

愚形のフランボワーズキャンデー^▽^
このように三つがくっついた石の形を「アキ三角」といいます。
状況によるけれどたいていは良くない形、力の出ない形だそうです。
100425_144719.jpg
レモンアメ大きすぎる・・・フランボワーズと一緒に入っていた別の色のベリーのアメをとっておくんだった。(最後の三つが愚形に合体してたからこんなことして遊んでるのですが。食べ物で遊ぶなんてよくないですね・・・)

下図のようにレモンアメが打たれたとき、
ame3.jpg
(この写真のためにくっついてたアメを無理やり引き離した^w^)


ピンクでマークをつけたフランボワーズのところに打つのはよくありません。
水色のテンテンで囲んだように愚形のアキ三角を作ってしまいます。
ame1.jpg


ここでのフランボワーズはトビにするのがよかったです☆
こうすれば上図の水色まるのところに黄色を打たれて縮こまることなくフランボワーズは中央に進出できました。
ame2.jpg
めでたしめでたし?!

akisankaku_warau.JPG

おしまい。
ラベル:アソビ
posted by もっも at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月22日

「世界を変える100人の日本人」の囲碁

久しぶりな気がする囲碁トピック。

テレビ東京系の番組「世界を変える100人の日本人」で昨年亡くなった囲碁棋士藤沢秀行さんが取り上げられるそうです。

TV「世界を変える100人の日本人: 天才の遺伝子スペシャル」

4月23日(金) 20:00―20:54 テレビ東京系


秀行師のトピックは20:30以降で、中韓の囲碁の発展に尽力された様子がメインだとか。

お孫さんで今年プロ入りした藤沢里菜さん(11歳)も出演されるそうです。(りなぽんワールドによる)





この番組では4/9放送分で、ドイツと日本のあいだで行われた「電報碁」(鳩山一郎対デュバル)と合わせて海外での囲碁普及や古今の囲碁事情も紹介されました。

見逃した方は、こちらでチェック。後編は「関連動画」から。 ドイツにも13路盤。


posted by もっも at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「算額頭脳バトル」の番組 

またまた『天地明察』つながりで、またまた算額。

TVタイムスクープ「算額頭脳バトル」(NHK)

4月19日の放送を見逃したけど、再放送があるらしい。

4月24日(土曜)0:45〜1:14(※生活時間は4/23(金)の深夜) 総合にて
4月26日(月曜)17:00〜17:29 BS2にて
4月28日(水曜)15:15〜15:44 総合にて


ドキュメンタリー風歴史教養番組で、要潤さんがいろんな時代の事象事件をジャーナリストとして取材する趣向。

今回の番組内容は、『天地明察』に登場の和算学者:関孝和ではなく、江戸時代の遊歴算家:橋爪万作に焦点を当てたもの。人々の間に算学が浸透していた社会の空気が見えてくる内容のようです。

番組ブログに画像が。
http://www.nhk.or.jp/timescoop-blog/43126.html

同ブログの別記事:今夜の答え合わせ!には番組内で取り上げた問題の解法があります。)


下記アーカイブ映像(30秒)で算学に取り組む当時の塾生の様子が見られます。
http://www.nhk.or.jp/timescoop/#S_Code4


出演者の月代は本当に剃ってるんですって。@o@

こんな番組、30分一回かぎりだけじゃなく、レギュラーにしてほしいなあ。
マニアックだけど、
「退屈でない勝負が望み」(from『天地明察』)だという人は少なくないんじゃないのかな。
だからこそ『天地明察』が多くの人に支持されたんだし。
「なんだかワカラナイけど美しいことは分かる」というのはアートですよね。
内奥に迫るもよし、憧れ愛でるもよし。



本屋大賞のタイミングをばっちりつかんで(ノミネートは前からわかってたし)日本の天文学や算学にまつわるいろんなイベントや番組が出ますね。
これを機に日本の天文学や和算に関心を深めた方も多いんじゃないでしょうか。




がんばれ囲碁界。
ここで天文ファン・数学ファンも囲碁ファンにしたいところですよね?!


過去の本屋大賞の例に従えば『天地明察』はおそらく映画になるでしょうから、その時期には関連情報番組等のメディア露出で囲碁の魅力も世間に見せて欲しいなあと思います。もう、わたしなら、こういうことしてああいうことして、とウキウキプランはふくらみ、ああ、こんなとこでお茶をひいてる場合ではない〜 
ラベル:算術 天地明察
posted by もっも at 19:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月21日

天地明察の算額 金王八幡宮

本屋大賞ツイートによると

本屋大賞1位受賞を祝い、渋谷・金王八幡宮にて「天地明察」に登場の"算額"を特別公開だそうです!
公開期間:4月21〜30日 9時〜16時 拝観無料。

追記(4/27)
実際に神社に行って見てきました!そのレポートはまた別の機会として、
神官さんによると
「本屋大賞で話題になったので特別公開はこの期間としているけれど、普段でも社務所に声をかけてくれれば開けますよ」とのことです。下記URLに神社連絡先があります。
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/06_shibuya/6003.html


神社も対応が早い。
十五宿星の問題の額があります。
ラベル:算術
posted by もっも at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 天地明察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

将棋の羽生善治さんの「本当の強さって何?」

碁メインのブログですが、将棋の羽生善治さん出演の番組が面白そうなので。

TV爆笑問題の日本の教養
FILE108 「本当の強さって何?」
ゲスト:羽生善治(将棋棋士)


4月27日(火)よる10:55〜
<NHK総合>
5月4日(火)午後4:00〜<BS2>で再放送予定

こちらで予告編動画もありますが、和気あいあいと珍勝負をくりひろげているようで・・・?!
http://www.nhk.or.jp/bakumon/nexttime/
本当の強さとは、本当の個性とは?




さらに
もういっこ将棋つながり
将棋を題材にした漫画『3月のライオン』(羽海野チカ ヤングアニマル連載 白泉社刊)
新刊のCMが25パターンもあるそうです。
あの渡辺明竜王もいた・・・。
http://3lion.younganimal.com/cm/index.html

iPhoneからの視聴はこちらへのアクセスで。
http://3lion.younganimal.com/


posted by もっも at 14:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『天地明察』の世界をめぐる展示/十五宿星の問題の解法ほか

本屋大賞を受賞した『天地明察』(冲方丁:角川書店)にまつわる展示が開かれています。

主人公二世安井算哲こと渋川春海が取り組んだ天文学、算学についての情報をいくつか。


国立天文台三鷹キャンパス-渋川春海と『天地明察』
http://www.astroarts.co.jp/news/2010/04/13tenchi-meisatsu/index-j.shtml


■ イベント名:
国立天文台所蔵貴重書常設展示
第42回展示「渋川春海と『天地明察』」
■ 日時:
2010年4月17日(土)〜10月22日(金) 10:00〜17:00
※4月18日(日)のみ現物展示、ほかは複製展示となります
■ 会場:
国立天文台三鷹キャンパス(東京都三鷹市大沢2-21-1)
天文台歴史館1階
■ 入場料:
無料
■ 内容:
「貞享暦」「天経或問」「日本長暦」など


金王八幡宮- 十五宿星の算額
(東京都渋谷区:作中で主人公春海が訪ねる神社。作中に登場する算学の問題(15の星の問題)の算額が奉納されている。おそらく常設展示。2010年4月30日まで公開。以降は事前確認した方がいいかも。)
JR渋谷駅の南口を出て、渋谷警察署の裏の道を入った所。
http://www.cityconcierge.jp/blog/archives/40

☆金王八幡宮
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/syoukai/06_shibuya/6003.html


☆十五宿星の解法はこちらに。(小説では数値が変えられている)
http://www.naruto-u.ac.jp/journal/info-edu/j05006.pdf


奇想庵の奇天さんが上掲を元に小説内の問題に取り組まれました。はやっ。
http://kiten.blog.ocn.ne.jp/kisouan/2010/04/post_2d8f.html
これによると、なるほど、なんだかおかしい・・・そもそもの数値が・・・??
エレガントな解を導くにはどのような値にすればよかったの?
腕に覚えのあるお方はチャレンジを!



☆和算の開祖:関孝和のオンライン評伝
(大人の科学.net ここでは改暦や春海との関わりが小説とは違う視点で述べられていて興味深い。そうだよね、現実と小説は違うだろうね・・・。
天元術から関が創始した日本の代数学:点竄術(てんざんじゅつ)についても記載あり)
http://otonanokagaku.net/issue/edo/vol3/index.html




2010年3月には永青文庫の展示で渋川春海作の天球儀が展示されていたそうですが、国立科学博物館にも別の天球儀が所蔵されているそうなので、また機会あれば見られるでしょう。

☆国立科学博物館所蔵の幕末期天球儀
(形態と記載されている天文情報について解説されている)
http://bit.ly/aiHwDZ

これによると江戸時代の天球儀は、
1.我が国で刊行された初めての星図といえる渋川春海の「天文分野之図」によるもの
2.渋川春海制定の星宿が記載されている「天文成象」によるもの
3.南天の星宿を記載した「儀象考成」によるもの
があるそうで、

東京まで行かなくてもあなたもお近くですてきなお宝が見られるかも!!

全国各地の天球儀所蔵一覧
http://www.tsm.toyama.toyama.jp/curators/aroom/edo/te-shozo.htm

江戸の空に想いを馳せるのはいかがでしょう。




囲碁界も幸便にツケてなにかやればいいのにね。
安井算哲と道策の初手天元の碁の(細かくない)解説とか、算哲の囲碁界での位置づけとか、当時の囲碁社会の解説とか後世〜現代の碁の違いだとか、一般のお客さんが楽しめる切り口があるとおもうんだけど・・・。準備中かなあ。
ラベル:算術 安井算哲
posted by もっも at 11:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 天地明察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月20日

『天地明察』が第七回本屋大賞/算術問題の解法は?

なんどかここで記事にも書いた
冲方丁(うぶかた・とう)さんの『天地明察』が
第7回本屋大賞を受賞


おめでとうございます。

天地明察(amazon.jp)
517LRuXPZ-L._SL500_.jpg

明日から本屋さんに山盛りだと思います。
囲碁棋士・二世安井算哲こと暦学者・渋川春海の物語。
本因坊道策も出てきます。(あれから道策の棋譜をまたならべてまた知恵熱出ました・・・^^; )
お話は道策の碁のような重いものでなく、爽やかなもの。
江戸時代を舞台としているけれど、人物造形は現代的で筋運びも軽快。
後半の春海の、幕府に改暦の意義を説き衆目を集めるための工夫が面白く興味深い。
映画になるかな?!


↓日本棋院で見た道策の棋譜
kihu_dosaku.jpg

↓御城碁の模型・・・でも物語の算哲/春海は「碁に飽きていた」^^
oshirogo.jpg

それでわたしはいまだに作中の算術の問題が解けてないのですが。
↓例の勾股弦の問題。
tenchimeisatsu-sangaku.JPG

解法が奇想庵さんのブログにまとめられていました。

あ、解いた人いる! 別解出したい・・・!とおもったらそれも出てて、わたしにはとうてい無理みたい・・・。でもこんな解法もあるよ!というのを出すのは楽しそうです。
内接円の公式から・・・というのは全然考えつかなかった。

冲方丁さんの副賞は世界大図とビーズアクセサリー講座ですって(協賛のユーキャンより)

USTREAMで本屋大賞の中継を見ました。
おもしろい。






※USTREAMでは
囲碁のLG杯(韓国の国際棋戦。日本の棋士は49名が参加)も中継されてます。
LG杯 KSprojectはこちら。
棋士さんの生インタビュー中継もありますよ。

棋戦は昼間ですがインタビューは追ってyoutubeにも公開、らしいです(たぶん)。
鈴木歩さんが予選準決勝進出です。
posted by もっも at 19:43| Comment(1) | TrackBack(0) | 天地明察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月17日

張栩棋聖の就位式

張栩棋聖の就位式が16日に開かれたそうで、LGSに写真がいっぱい載っていました。

就位式のレポートページはこちら





ラベル:張栩
posted by もっも at 10:52| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

張栩杯:台湾の13路棋戦

台湾の13路ネット棋戦:張栩杯(張栩盃)G13 がまた始まるそうです。
4月17日〜5月6日:予選(オンライン)
5月15〜16日:本戦(台湾 海峰棋院)
5月17日:決勝(台湾 海峰棋院)

参加資格はLGS会員に限られるそうですが・・・
選抜戦は台湾の人(在住なのか国籍なのかは不明)と書いてあるけれど、
一般棋戦参加資格は台湾云々と書いていないのでサイト会員になれば日本からでもエントリー出来るのかな?? 
ご確認お問い合わせは各自 同機戦サイトのエントリー説明ページで。

 
張栩杯 G13 特設ページはこちら。


 dm.jpg

上位の人にはサイン入り『張栩の詰碁』(もちろん台湾版)とかLGSサイトのVIP会員権無料とか、賞金とか。

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posted by もっも at 01:05| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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